



23. 行けない所を作る。〜1D〜
ダンジョンの中には進めない場所もありますよね。次は進めない場所をどうやって判定するか、勉強していきましょう。
まず、せっかく32x32ピクセルの範囲に1単位を定義したんですから、その区間を利用しましょう。
2次元で考える前にまず、1次元で考えて見ます。
横方向に32x32ピクセル単位で分割し、その中を歩いている感じを思い浮かべてください。

その区間が0の場所は通れるとし、1の場所は通れないと考えれば、通れない場所が作れますね。
横幅は640ピクセルありますから、32で割ると、20個の区間があります。ですから変数としては図の通りだと
int hantei[20] = { 1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,1} ;
こういう風に作ればいいのです。区間の大きさは1つ32ピクセルですから
現在のx座標を32で割れば、現在いる区間の配列要素番号になります。
次に進もうとする方向の区間の配列要素が1ならば進めない、そんな判定をする関数を書いてみましょう。
int IsAbleToGo(int x,int y,int muki){
if(muki==1)
if(hantei[x/32+1]==1)
return 1;
if(muki==3)
if(hantei[x/32-1]==1)
return 1;
return 0;
}
リターン1は進めない、リターン0は進める事を意味します。
右向き進行なら配列要素+1で判定すればいいし、左向きなら配列要素-1で判定すればいいのです。
では以下のサンプルプログラムを見てみましょう。
少々長いプログラムですが、新しく書いたIsAbleToGo関数と、それを呼んでいる部分しか変更していないので
そこだけ見てください。
#include "DxLib.h"
typedef struct{
int x,y,img,muki,walking_flag;
}ch_t;
int hantei[20] = { 1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,1 } ;
int IsAbleToGo(int x,int y,int muki){//進む方向が通れるか通れないかを判定
if(muki==1)//左向きなら
if(hantei[x/32-1]==1)//通れないなら
return 1;//エラー
if(muki==3)//右向きなら
if(hantei[x/32+1]==1)//通れないなら
return 1;//エラー
return 0;//正常
}
int WINAPI WinMain( HINSTANCE hInstance, HINSTANCE hPrevInstance,LPSTR lpCmdLine, int nCmdShow ){
int image[16];
char Key[256];
ch_t ch;
if( ChangeWindowMode(TRUE) != DX_CHANGESCREEN_OK || DxLib_Init() == -1 ) return -1; //ウィンドウ化と初期化処理
ch.x =320;
ch.y =160;
ch.walking_flag=0;
ch.muki=3;
SetDrawScreen( DX_SCREEN_BACK ) ; //描画先を裏画面に設定
LoadDivGraph( "char.png" , 16 , 4 , 4 , 32 , 32 , image ) ;//画像を分割してimage配列に保存
while(!ProcessMessage() && !ClearDrawScreen() && !GetHitKeyStateAll( Key ) && !Key[KEY_INPUT_ESCAPE]){
//↑メッセージ処理 ↑画面をクリア ↑キーボード入力状態取得 ↑ESCが押されると終了
if(ch.x%32==0 && ch.y%32==0){ //座標が32で割り切れたら入力可能
ch.walking_flag=1; //歩くフラグを立てる。
if ( Key[ KEY_INPUT_UP ] == 1 ) //上ボタンが押されたら
ch.muki=0; //上向きフラグを立てる
else if( Key[ KEY_INPUT_LEFT ] == 1 ) //左ボタンが押されたら
ch.muki=1; //左向きフラグを立てる
else if( Key[ KEY_INPUT_DOWN ] == 1 ) //下ボタンが押されたら
ch.muki=2; //下向きフラグを立てる
else if( Key[ KEY_INPUT_RIGHT] == 1 ) //右ボタンが押されたら
ch.muki=3; //右向きフラグを立てる
else //何のボタンも押されてなかったら
ch.walking_flag=0; //歩かないフラグを立てる
if(ch.walking_flag==1) //もし歩くなら
if(IsAbleToGo(ch.x,ch.y,ch.muki)==1)//行き先が歩けないなら
ch.walking_flag=0; //歩かないフラグを立てる。
}
if(ch.walking_flag==1){ //歩くフラグが立っていたら
if (ch.muki==0) //上向きならch.y座標を減らす
ch.y--;
else if(ch.muki==1) //左向きならch.x座標を減らす
ch.x--;
else if(ch.muki==2) //下向きならch.y座標を増やす
ch.y++;
else if(ch.muki==3) //右向きならch.x座標を増やす
ch.x++;
}
ch.img=image[(ch.x%32+ch.y%32)/8 + ch.muki*4]; //画像をセット
DrawGraph( ch.x , ch.y , ch.img , TRUE ) ;//画像を描画
ScreenFlip();//裏画面を表画面に反映
}
DxLib_End();
return 0;
}
実行結果

注意)黄色い文字や線は表示されません。
左右とも、配列が1にあたる部分でとまります。
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