では前章でサンプルとしてお見せしたソースコードの説明をしましょう。
#include "DxLib.h" int WINAPI WinMain(HINSTANCE,HINSTANCE,LPSTR,int){ DxLib_Init(); // DXライブラリ初期化処理 WaitKey(); // キー入力待ち DxLib_End(); // DXライブラリ終了処理 return 0; }
前に説明した通り、
#include "DxLib.h"
はDXライブラリをインクルードすることで、C言語の機能を拡張させ、ゲームプログラムを可能にしています。
この行は「DXライブラリを使えるようにする」という意味だという理解で大丈夫です。
続いて、
int WINAPI WinMain...
となんだか見慣れない単語が並んでいますが、この行は通常C言語で書くメイン関数の書き出しと同じ意味です。
Windowsプログラムを書く時のお決まりの書き方なので、「ここからプログラムが始まるんだ」という意味だと思っておいて下さい。
どの変数も利用しないので引数の詳しいことは理解しなくて大丈夫です。
続いて、
DxLib_Init();
はDXライブラリの初期化処理です。
(DXライブラリの設定に関わる関数を除いて)全てのDXライブラリの関数を使う前にこれを書かなければなりません。
この関数を呼ぶとウィンドウの生成から初期化から全て内部でやってくれます。
もうこれだけでDXライブラリが使用可能になっています。
現在は何もしないプログラムなのですぐにプログラムが終了してしまいます。
ですので、キーが入力されるまで
WaitKey();
で待機しています。DXライブラリを終了する時は、
DxLib_End();
を呼んであげるようにしましょう。
なんら難しい事はありませんね。
しかし、プログラムを試してみるたびに全画面になっていたのでは、作業がしにくいです。
そこで、ウィンドウモード化する関数を付け足してみましょう。
#include "DxLib.h" int WINAPI WinMain(HINSTANCE,HINSTANCE,LPSTR,int){ ChangeWindowMode(TRUE); // ウィンドウモードに設定 DxLib_Init(); // DXライブラリ初期化処理 WaitKey(); // キー入力待ち DxLib_End(); // DXライブラリ終了処理 return 0; }
メイン関数の先頭に
ChangeWindowMode(TRUE);
を追加しました。関数名の通り、ウィンドウモードに変更する為の関数です。
引数に「TRUE」を渡すとウィンドウモード、「FALSE」を渡すとフルスクリーンモードになります。
実行結果
まだ何も描画する処理を書いていないので、真っ黒の画面のままになっています。
では次の章で画像を表示してみましょう。
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