時々、面倒な仕事を嫌な顔一つせず淡々とこなす人がいます。
ループで回せばいいんじゃね? とか、パラメータ化すればいいんじゃね? とか思うような似たような処理を、なんら疑うことなく何個も何個も量産してる人とか。
それ、適当なスクリプト書いて処理すれば楽じゃね? というような作業を延々と手作業で行っている人とか。
以前、棚卸し用のソフトウェアの開発を行ったのです。
テンキーをそのまま大きくしたような電卓みたいな機械で集計したデータを内部でごにょごにょしたりするソフトウェアです。
そうして開発も終盤を迎え、一通りのテストも通過し、みんなで棚卸しごっこ大会を開催することになりました。
すると。 どうにも結果がおかしい。 この段階に来てバグの発見です。 このシステムはきわめて順調に開発が進んだため、半月ほど寝かせた後の納品になる予定でした。
折しも時期は行楽シーズン。 私は有給でも取って遊びほうける予定でした。
すぐさま再テストです。 このシステム、処理自体はそんなに難しくは無いのですが、いかんせんデータ件数がアホみたいに多いのでいちいち確認するのが大変です。
結論から言うと、最初のテストをパスしきれていませんでした。 別にテストデータに誤りがあったわけでも、テストプログラムにバグがあったわけでも無いのにもかかわらずです。
このテストプログラムは、入力されたデータ群をごにょごにょっと処理し、あらかじめ与えられていた答えと照らし合わせて、正しければ ok 間違いならば error と出力するプログラムなのですが。
このテストをした人は、膨大な量の ok の中に埋もれた error を見逃してしまっていたようでした。
まったく、間違いがあった時だけ error と出力するようにすればいいのに。 ok なんて情報いらないし。
と言うよりも、そんなことこそ機械に任せればいいのに。 人間の目ほど信用できない物はありません。
所詮人間のやること
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