●余弦定理
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△ABCにおいて、
a^2 = b^2 + c^2 -(2 * b * c * cosA)
が成り立つ。
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本書で「ぜひ覚えておいてほしい」6つの公式のうちの3つめです。
●余弦定理を応用する
2辺と挟角の使われ方に注目しないとなかなか使いこなせません。
2辺と間の角が a-b-C の組みなら、残りの辺は c ですから、
c^2 = a^2 + b^2 -(2 * a * b * cosC)
a-B-c の組みなら、第3の辺は b ですから、
b^2 = a^2 + c^2 -(2 * a * c * cosB)
さらに、2辺が s と t、間の角が α で、第3辺 u を求めるなら、
u^2 = s^2 + t^2 -(2 * s * t * cosα)
となります。いつでもこのように書き下せるのが理想です。
●3辺の長さから角度を求める
ここまでに出てきた三角形は「2辺と間の角(2辺挟角)が与えられたタイプ」で「面積や第3辺を求める」という話でした。
もし、余弦定理で残りの1辺を求めれば、3辺すべてがそろうことになりますね。すると次の話題は、3辺の長さから角度は求められないだろうか、ということに進みます。それには、余弦定理を変形して使います。
a^2 = b^2 + c^2 -(2 * b * c * cosA) それぞれ移項する
(2 * b * c * cosA) = b^2 + c^2 -(a^2)
cosA = (b^2 + c^2 - a^2)/(2 * b * c)
A = という形にはなりませんが、右辺はすべて小文字ですから、3辺の長さから cosAの値がわかり、そこから A の角度がわかるという理屈です。
sinとcosのお勉強5
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