新説・音楽理論[下]

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SUE
記事: 41
登録日時: 13年前

新説・音楽理論[下]

投稿記事 by SUE » 12年前

連投失礼します。前回で音楽を為す要素の半分について書きました。次は時間についてです。
オフトピック
今更だけど、こっちから先に書いた方が分かってもらいやすいのかな。
時間を説明するのは、既存のコード進行でもよく言われる、「緊張」と「弛緩」の動きです。
知らない方はこれを聴いてください。いわゆる朝礼のピアノですね。
オフトピック
オーケストラだから分かりづらいかもしれない。
[youtube][/youtube]
・最初の和音が「ド・ミ・ソ」です。最も安定した(三)和音です。言うまでもないですね。
・次に鳴るのが「ファ・ラ・ド」です。ちょっぴり不安定な和音です。
・三番目に鳴るのが「ソ・シ・レ」です。この中では一番不安定で、緊張が高まります。
・最後に「ド・ミ・ソ」に戻ります。ここで一気に緊張が解かれます(「解決」ともいう)。


おわかりいただけたでしょうか。この考えを拠り所にして応用させたのが、かの有名な「コード進行」の理論です。もちろんここでは扱いません。

しかしここで大事なのは、この考えは「音楽の時間的変化の全てに適用できる」という点です。

引き続きカデンツについて考えてみます。
繰り返しますがカデンツは、最初は安定した状態からスタートして、次第に緊張していき、最後にどっと解決する、という流れを持っています。
・この「緊張していく」部分で、音楽は「盛り上がり」ます。
・また、「解決する」部分で、音楽は「快感をもたらし」ます。
宜しいでしょうか。

ここで一転、下図のような構成を持つ音楽について考えてみます。
time.png
time.png (13.07 KiB) 閲覧数: 134 回
雑ですね。すいません。
とにかく、この音楽はもの静かなイントロと、激しくなるサビ、そして落ち着いたアウトロを持っているものとします。
ここでもカデンツと同様に、緊張と弛緩に基づいた分析を加えることができます。すなわち、
・イントロからサビにかけての部分で、音楽は高揚感などを伴って「盛り上がり」ます。
・また、アウトロに向かう部分で、音楽は安心感、休息感といった「快感をもたらし」ます。

このように、短い1フレーズから音楽全体まで、同じ方法で分析が可能であることがわかります。
そして、この緊張と弛緩のうねり具合が、つまるところ「時間の表現」となるのです。



多分これまでの説明では、ツッコミどころがよく読むといくつかあると思います。
まだ説明が不十分なのでそれも当然です。それらについては、後ほど。

jay
記事: 314
登録日時: 14年前

Re: 新説・音楽理論[下]

投稿記事 by jay » 12年前

空間云々にかんしては僕の理解力が乏しいせいで?状態ですが

時間の要素に関しては成る程。 と思いますね。
ほぼ同じ旋律を使っていてもサビのタイミング一つで印象がグッっと変わることもありますからね。

和音についてはメジャー、マイナー、ディミニッシュ、この辺りの印象の違いと言うことでしょうか?
ダメだ、面白いお話だと思うのに、頭では半分くらいしか理解出来てない気がする
僕もまだまだ勉強不足ですねぇ・・・w

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SUE
記事: 41
登録日時: 13年前

Re: 新説・音楽理論[下]

投稿記事 by SUE » 12年前

すいません、それで十分です。空間云々のところは力不足で申し訳ありません。
ほぼ同じ旋律を使っていてもサビのタイミング一つで印象がグッっと変わることもありますからね。
はい。まさにそこが重要で、「変化」ですから、一点を見ても理解は出来ないということですね。
メジャー、マイナー、ディミニッシュ、この辺りの印象の違いと言うことでしょうか?
その違いはとても複雑なので、実はまだ理論が完成していません…ここでの和音の違いとは、機能の違い、
いわゆる「トニック、ドミナント、サブドミナント」などのことです(コード理論を参照してしまいますが…)。

連投は自重したい気分があるので、次までにもっと考察を加えたいと思います。