■あらすじ
西暦３２４５年。生殖能力が欠落した人類は、人類の存続のために死期が近づくと自分のクローンの幼体を生成し、それに意識を移植することで生存を続けていた。人々はこれを「転生」と呼んだ。
この転生技術により、人々の「死」に対する概念が軽くなっていた。なぜなら、生き方に失敗しても、転生してやり直せばいいという考えが芽生えていたからだ。
この風潮の中、転生による人類の若年化が問題となった。移植することができるのは意識とほんの一部の記憶だけで記憶を告ぐことが出来なかったため、人類が蓄えてきた知識が失われつつあったのだ。
そこで人類は一定回数以上自殺により転生した人間の転生を禁じ、ある程度の知識を持つまで教育機関で勉強を強制する計画を発足した。

主人公は人類で最も多く転生を行った人間であったため、計画のとおりに教育機関に送られる。
実に数世紀ぶりの教育機関での生活を楽しむ主人公たち。
夏も近づき、恋の花が咲く季節と成る中、主人公はクラスメイトとの生活を楽しんでいた。
そんなある日、主人公はとある廃屋から過去の自分の日記を発見する。

■裏設定的な
・全人口約１０億人。その大半は中国とアメリカが占めている。
・世界は人類統括委員会という１００人の人間によって管理されている。
・転生ができないまま死ぬ人間が増えており、世界の人口は徐々に少なくなっている。
・人類が必要以上に減らないように、殺人事件を起こすような人間でも処刑されない。
　重度の違反を起こすと強制転生となりプリゾナ・プログラムというシステムにより、過去の記憶を削除される
・この世界では「せめて終わりぐらいは楽に生きよう」という考えの下、最低限の教育以外は義務となっていない。
　全ての仕事は先人が作った機械任せとなっている。
・夫婦になると転生者の育成義務が発生する。
・転生して生まれ変わると人類統括委員会によって指定された夫婦が親の元で育てられる。
　しかし、たまに育成義務放置により転生できないまま死んでいく者がいる。

■メインキャラクター
・主人公
人類で最も多く転生を行った人間。そのためなのか、教育機関の人間からは様々な反応をされる。

・ヒロイン１
主人公に対してはまるで昔からの友人のように接する。デレデレ系

・ヒロイン２
主人公に対して家族の仇とでもいうような態度をとる。ツンデレ系

・ヒロイン３
主人公に猛烈アタックを仕掛ける恋する乙女。ヤンデレ系

■話の流れ
主人公は授業を受けつつ、廃屋で古い自分の日記を読み、過去の記憶をフラッシュバックする形で追体験していく。
どの日記を読むか、どの日記に対してどのように思ったかを選択肢で決定し、それによってルートが変わる。

・ヒロイン１ルート
過去の主人公と過去のヒロイン１は夫婦であったことが判明する。
しかし、過去のヒロイン１は悲惨な過去のため、奇人の様な振る舞いをすることもあった。
時が進むにつれて、その影響が今のヒロイン１の行動に影響をきたし始めている。
彼女の振る舞い１つ１つに肯定的な態度が出来るか否かでエンディングが変わる。

・ヒロイン２ルート
過去の主人公は過去のヒロイン２の友達を自殺させてしまったと聞かされる。
しかし、その真相はヒロイン２が原因だったことが判明する。
彼女がどれだけ真相を知れるかでエンディングが変わる。

・ヒロイン３ルート
過去のサブヒロイン１は愛したものを殺すことに悦楽を得る人間であった。過去の主人公も彼女の被害にあった一人であったことが判明する。
違法を犯した人間を更正する「プリゾナ・プログラム」によって、その思考はある程度常人のそれと近くなっていたが、現在もその片鱗が見える時がある。
ヒロイン３が自身の倒錯した思考とどれだけ向き合えるかでエンディングが変わる。