今夜は、黄金角について考えていました。
折角だから弾幕にしよう。と思って、早速トライ。
まずは、敵が6方向に同時に弾を発射する「6-way弾」を考えます。
今回の敵は6-way弾の発射を繰り返します。ただし、発射方向を少しづつずらしていきます。
例えば、5度づつずらす弾幕は以下のとおり。
シンプルな弾幕が出来上がりました。
この形はとても綺麗なので、弾幕ゲームではよく見かけます。たぶん。
しかしこの5度づつずらす6-way弾には欠点があります。
それは、安地・・・すなわち安全地帯がある、ということです。
添付した画像では、白い鳥(プレイヤー)のいる辺りが安地です。(当たり判定は胴体の中心です)
じゃあ、別の角度で試せばいいじゃない。
そして、折角だからステキな角度で試せばいいじゃない。
そこで、「黄金角」を持ち出していきます。
黄金角とは、360度を黄金比である1.618・・・の二乗で割った角度のことで、具体的には137.5077・・・度です。
この角度は、木の幹の付き方、草花の葉の付き方にあらわれるそうです。
この角度で回転しながら葉を配置すると、葉が重なりにくく、日光をたくさん浴びることができるのだとか。
さてさて、では植物たちにならって回転角を黄金角にしてみましょう。次のようになります。
これもなかなか綺麗ですね。実際に動かしてみるとちょっと目が回りそうですが・・・
137.5度なんていう大きくて中途半端っぽい角度で回転しているのに、そんな感じがしないのが不思議。
もっとこう、バラバラな弾幕になりそうなのに。
・・・実際、1-way弾なら次のように寂しいことになります。
コレが6方向に射出したときに綺麗に並ぶなんて、凄いですよね。
さて、安地の問題は解決したのでしょうか。
実際に試してみたところ、どうやら安地はないようです。やったね。
黄金角で回転することで、安地をなくすことができました。何故でしょうか?
実は、さっき話した「黄金角で回転しながら葉を配置すると、葉が重なりにくい」という性質にヒミツがあります。
そう、黄金角で回転しながら弾を撃つことで、弾の角度がかぶりにくく、安地ができにくくなるわけです。
ただ綺麗なだけじゃなくて、機能性も抜群。黄金角って素敵ですね。
ちなみに、360度をn等分する角度をわずかにずらした角度を回転角としても、安地ができにくくなります。
しかし、ただ弾幕がワイヤー状になるだけなので、黄金角には及ばないかも?
下の画像は、回転角が61度のときです。ちなみに、60度では安地できまくりです。
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