実は簡単だった
相対性理論
〜特殊相対性理論(序章)〜

特殊相対性理論ってとはどんな理論なんだろう??

相対性理論には「特殊相対性理論」とそれを発展させた「一般相対性理論」の2つがあります。

まぁそんなことはどうでもいいのですが、 さて 相対性理論についてお話していきます。

まず、「相対性」とは「絶対性」の反対の意味ですね。

「相対性」はここで使う意味として簡単に言えば=「比べるものがある状態で様々な事を考えていること」

「絶対性」は=「何も比べるものがない状態で様々なことを考えていること」かな。

例えば国道に2台の車が同じ速さ(時速60km)で同じ向きに走っているところを想像しよう。

後方の車の中から前方の車を見たら同じ速さで走ってるんだから止まってるみたいに見えますね。

つまり比べる対象がある状態で考える(相対的に考える)と、前の車は時速0Kmなわけです。

しかし車は1台で考えて(絶対的に考えて)、どこか違う止まった場所(図の第三者の頭)から見れば

その車は時速60キロで走っているように見えます。    え?まだよく意味がわからない?

大丈夫、今わからなくても後でわかるようになりますから、相対の意味はこの辺にして先に進んでいきましょう。



特殊相対性理論とは「空間や時間は絶対的なものではなく、立場によってかわる」つまり、その人その人にそれぞれの

時間や空間があるということを示した理論です。

特殊相対性理論とは大きく分けて「時間」「空間」「質量」の3つについて述べることができます。


時間

時間は光の速さに近い速さで飛ぶ宇宙船の中では時間の進み方が遅くなります。

では宇宙船の中にいる人は時間がゆっくり流れていることを実感するのでしょうか?

違います。人間、物体、物理現象、原子にいたるまで全てがゆっくり動くから思考スピードも

同様に遅くなり、宇宙船の中の人は時間がゆっくり流れていることを実感しません。

時間がゆっくり流れているという現象は、他の立場の人と比べて初めて意味がでてくるのです。

つまり「相対的」な考えの中に、「時間の遅れ」が出てくるのです。



空間

光速に近いスピードで進んでいる宇宙船と静止している宇宙船とでは長さが違います。

飛んでる宇宙船の方が縮んでいるのです。しかし、同様に宇宙船の中にいる人は

物体が縮んでいることに気がつきません。自分も同様に縮んでいるからです。

この空間が縮んでいるという現象は、他の人と比べて初めてわかる現象なのです。

つまり「相対的」な考えの中に、「空間の縮み」が出てくるのです。


質量

光速に近いスピードで進んでいる宇宙船の質量は静止している宇宙船の質量とは違います。

飛んでいる宇宙船の方が質量が大きくなります。しかし、同様に宇宙船の中にいる人は

物体の質量が増えていることに気がつきません。この現象も同様に他の人と比べて初めてわかる現象なのです。

つまり「相対的」な考えの中に、「質量の増大」が出てくるのです。