配列へのアドレス演算子、間接演算子について

[sys]

２次元配列へのアドレス演算子と間接参照演算子についての質問です。(環境 xcode 3.2.5 64bit)

コード:

int main(void) {
  char array[2][3] = { "ab", "cd" };
  printf("&array → [%p] \n", &array);
  printf("&array+1 → [%p]\n", &array+1);
  printf("&*array → [%p] \n", &*array);
  printf("&*array+1 → [%p]\n", &*array+1);
  printf("&**array → [%p] \n", &**array);
  printf("&**array+1 → [%p]\n", &**array+1);
  return 0;
}

実行結果
&array → [0x7fff5fbff720]
&array+1 → [0x7fff5fbff726]
&*array → [0x7fff5fbff720]
&*array+1 → [0x7fff5fbff723]
&**array → [0x7fff5fbff720]
&**array+1 → [0x7fff5fbff721]

実行結果から
&array　配列(array[2][3])の最初の要素(a)へのポインタ 型:配列(array[2][3])へのポインタ
&*array 配列((*array)[3])の最初の要素(a)へのポインタ 型:配列((*array)[3])へのポインタ
&**array ポインタへのポインタが指す要素(a)のアドレス 型:ポインタへのポインタが指す要素(char)

&two_array+1 charの配列(要素数2)の配列(要素数3)を指しているので６加算
&*two_array+1 charの配列(要素数3)を指しているので3加算
&**two_array+1 charを指しているので1加算
と考えました。

上記の考え方で間違っているところはありますか？
ご回答よろしくお願い致します。

[softya（ソフト屋)]

C++では、typeidで型が調べられるので調べてみました。
いくつかパターンも追加してあります。注目はsizeof()でポインタ値が同じでも型が違う場合があるって事にご注意下さい。

コード:

#include "stdlib.h"
#include "stdio.h"
#include <iostream>

int main(void) {
  char array[2][3] = { "ab", "cd" };
  printf("array( %s ) → [%p] \n",  typeid(array).name(), array);
  printf("&array( %s ) → [%p] \n",  typeid(&array).name(), &array);
  printf("array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(array+1).name(), array+1);
  printf("&array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(&array+1).name(), &array+1);
  printf("&*array( %s ) → [%p] \n",  typeid(&*array).name(), &*array);
  printf("&*array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(&*array+1).name(), &*array+1);
  printf("&**array( %s ) → [%p] \n",  typeid(&**array).name(), &**array);
  printf("&**array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(&**array+1).name(), &**array+1);
  printf("*array( %s ) → [%p]\n",  typeid(*array).name(), *array);
  printf("*array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(*array+1).name(), *array+1);
  printf("sizeof( *array ) = %d\n", sizeof( *array ) );
  printf("sizeof( &**array ) = %d\n", sizeof( &**array) );
  printf("sizeof( array ) = %d\n", sizeof( array) );
  return 0;
}

Windows7 64bit VC++9 x64で実行。

array( char [2][3] ) → [00000000002BF794]
&array( char (* __ptr64)[2][3] ) → [00000000002BF794]
array+1( char (* __ptr64)[3] ) → [00000000002BF797]
&array+1( char (* __ptr64)[2][3] ) → [00000000002BF79A]
&*array( char (* __ptr64)[3] ) → [00000000002BF794]
&*array+1( char (* __ptr64)[3] ) → [00000000002BF797]
&**array( char * __ptr64 ) → [00000000002BF794]
&**array+1( char * __ptr64 ) → [00000000002BF795]
*array( char [3] ) → [00000000002BF794]
*array+1( char * __ptr64 ) → [00000000002BF795]
sizeof( *array ) = 3
sizeof( &**array ) = 8
sizeof( array ) = 6

[sys]

ご回答ありがとうございます。
C++だと typeid で型を調べられるのですね。
ただ当環境で試したところ、同じような動作にならず実際に試すことが出来ませんでした。。。

(* __ptr64)　の部分が可読出来れば理解出来そうなのですが、
(* __ptr64)　の部分はどのように読めばいいのでしょうか？
調べたら __ptr64 は64 bit OS のネイティブポインタと出てきたのですが、ネイティブポインタがどうゆうものかまでは明確な説明が見つかりませんでした。

もう一点、
*array( char [3] ) → [00000000002BF794]
*array+1( char * __ptr64 ) → [00000000002BF795]
は、なぜ違う型になるのかもわかりません。

ご教示お願い致します。

[softya（ソフト屋)]

ご回答ありがとうございます。
C++だと typeid で型を調べられるのですね。
ただ当環境で試したところ、同じような動作にならず実際に試すことが出来ませんでした。。。

gccの64bitコンパイル環境は作っていないので違うかも知れませんね。
gccの32bit環境(Windows)で実行してみました。

array( A2_A3_c ) → [0028FF30]
&array( PA2_A3_c ) → [0028FF30]
array+1( PA3_c ) → [0028FF33]
&array+1( PA2_A3_c ) → [0028FF36]
&*array( PA3_c ) → [0028FF30]
&*array+1( PA3_c ) → [0028FF33]
&**array( Pc ) → [0028FF30]
&**array+1( Pc ) → [0028FF31]
*array( A3_c ) → [0028FF30]
*array+1( Pc ) → [0028FF31]
sizeof( *array ) = 3
sizeof( &**array ) = 4
sizeof( array ) = 6

その時のソースコード。

コード:

#include "stdlib.h"
#include "stdio.h"
#include <iostream>
 
int main(void) {
  char array[2][3] = { "ab", "cd" };
  printf("array( %s ) → [%p] \n",  typeid(array).name(), (void*)array);
  printf("&array( %s ) → [%p] \n",  typeid(&array).name(), (void*)(&array));
  printf("array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(array+1).name(), (void*)(array+1));
  printf("&array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(&array+1).name(), (void*)(&array+1));
  printf("&*array( %s ) → [%p] \n",  typeid(&*array).name(), (void*)(&*array));
  printf("&*array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(&*array+1).name(), (void*)(&*array+1));
  printf("&**array( %s ) → [%p] \n",  typeid(&**array).name(), &**array);
  printf("&**array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(&**array+1).name(), &**array+1);
  printf("*array( %s ) → [%p]\n",  typeid(*array).name(), *array);
  printf("*array+1( %s ) → [%p]\n",  typeid(*array+1).name(), *array+1);
  printf("sizeof( *array ) = %d\n", sizeof( *array ) );
  printf("sizeof( &**array ) = %d\n", sizeof( &**array) );
  printf("sizeof( array ) = %d\n", sizeof( array) );
  int a;
  std::cin >> a;
  
  return 0;
}

(* __ptr64)　の部分が可読出来れば理解出来そうなのですが、
(* __ptr64)　の部分はどのように読めばいいのでしょうか？
調べたら __ptr64 は64 bit OS のネイティブポインタと出てきたのですが、ネイティブポインタがどうゆうものかまでは明確な説明が見つかりませんでした。

まぁ、６４bitのポインタだと思って頂ければＯＫです。

もう一点、
*array( char [3] ) → [00000000002BF794]
*array+1( char * __ptr64 ) → [00000000002BF795]
は、なぜ違う型になるのかもわかりません。
ご教示お願い致します。

*arrayだと直接配列の構造にアクセするので、char[3]と解釈されますが*array+1だとポインタとして演算されるためだと思います。

[sys]

gccの64bitコンパイル環境は作っていないので違うかも知れませんね。
gccの32bit環境(Windows)で実行してみました。

なるほど。同じく　array( A2_A3_c )　と表示されてました。
では、これは読めるように自分で勉強してみます。

*arrayだと直接配列の構造にアクセするので、char[3]と解釈されますが*array+1だとポインタとして演算されるためだと思います。

わかりました。自分でもいろいろ試して理解したいと思います。

まぁ、６４bitのポインタだと思って頂ければＯＫです。

* __ptr64 を()でくくるかくくらないかの違いはどう考えればよいですか？

&array( char (* __ptr64)[2][3] )　
&**array( char * __ptr64 )

上記２例を間接参照演算子をつけた形を()でくくった
(* __ptr64)
を、ポインタとして読んでみると、

前者の　&array( char (* __ptr64)[2][3] ) の型は、
charの配列(要素数2)の配列(要素数3)へのポインタ
と読めるのですが、そうすると後者の
&**array( char * __ptr64 ) の読み方がわからなくなります。

もしも後者が()でくくってある　
&**array( char (* __ptr64) ) となっていたら、
charへのポインタ
と読めて理解出来るのですが、、、。

[softya（ソフト屋)]

* __ptr64 を()でくくるかくくらないかの違いはどう考えればよいですか？

&array( char (* __ptr64)[2][3] )　
&**array( char * __ptr64 )

上記２例を間接参照演算子をつけた形を()でくくった
(* __ptr64)
を、ポインタとして読んでみると、

前者の　&array( char (* __ptr64)[2][3] ) の型は、
charの配列(要素数2)の配列(要素数3)へのポインタ
と読めるのですが、そうすると後者の
&**array( char * __ptr64 ) の読み方がわからなくなります。

もしも後者が()でくくってある　
&**array( char (* __ptr64) ) となっていたら、
charへのポインタ
と読めて理解出来るのですが、、、。

カッコが省略されているだけだと思います。
なので、
&**array( char (* __ptr64) )
と考えてもらえば良いです。

ところで、
PA2_A3_c
ですが、
Pはポインタ
Aはarray=配列
2や3は 配列の大きさ
cはcharを意味するはずです。

[sys]

カッコが省略されているだけだと思います。

char *pt → Pc
&**array → Pc
で確認出来ました！
typeid().name() をいろいろ試してみましたが、強力ですね。

少々蛇足となりますが、今趣味で独学でC言語を勉強してて環境的に周りに聞ける人がいないので困っていました。
書籍、サイト、検索では答えに辿りつけないことがあるので、的確なコメントを頂けて非常に助かります。

ありがとうございました。

[softya（ソフト屋)]

カッコが省略されているだけだと思います。

char *pt → Pc
&**array → Pc
で確認出来ました！
typeid().name() をいろいろ試してみましたが、強力ですね。

少々蛇足となりますが、今趣味で独学でC言語を勉強してて環境的に周りに聞ける人がいないので困っていました。
書籍、サイト、検索では答えに辿りつけないことがあるので、的確なコメントを頂けて非常に助かります。

ありがとうございました。

なかなかいいところに目をつけて勉強されていると思います。
職業プログラマでも、ポインタに関しては理解不十分な人がたくさんいますので一歩抜きん出ているぐらいです。
これからも頑張ってください。いつでもお気軽に質問してくださいね。

[sys]

性格的に理解出来ないと先に進めないタイプでして、ポインタだけで１ヶ月くらい勉強してます、、、。
最近わかることが多くなってきて、楽しくなってきました。

ありがとうございます。
また利用させて頂きたいと思います。