C言語プログラミング能力認定試験について

[ふぅ]

これの３級を受けてみようと思っています。

受験への学習にあたり、参考書籍を探そうと思っているのですがおすすめはありますか？
プログラミング能力はDXライブラリを利用しながら簡単なゲームが作れる程度です。

持っている書籍は「やさしいＣ」だけです。

[たかぎ]

あの試験は、技術的な能力を身に付けるより、運営者におもねるというか、一種の世渡りのスキルを身に付ける必要があります。
その意味で難しいですね。

[ふぅ]

もう少し具体的に言うとどういうことでしょうか？

面接などはなく、筆記試験だけだったと思うのですが…

[たかぎ]

まともに勉強して得た知識に基づいて解答すると、不正解になることが多々あるのです。

[Dixq (管理人)]

たかぎさんが仰っているのは、問題文に対する解答として完璧な答えを書くとバツになることがあるということです。

少し大げさに例え話をします。
C言語を学んで一番最初に覚えるのは「HelloWorld」でしょう。
その時「printfは画面に文字を表示させるための関数だ」と覚えると思います。その段階なら、そういう理解でまずOKだと思います。
でも、詳しいことを言えばprintfは画面に文字を表示するためだけの関数じゃないので、上のような理解では正確には間違いです。

printfに関する出題が出た時、たかぎさん流に言うと、
「printfは画面に文字を表示するためだけの関数じゃない」と自分では知っていながらも、
「出題者はprintfは画面に文字を表示させるための関数だと解答して欲しいんだろう」と読み取って解答しないと○にならない
→　世渡りスキルで我慢して解答しなさい　ということです。

でもこれはほとんどの場合3級を受験するような段階では知らないようなレベルの話ですから意識するほどのことではありません。

後、3級は受けたこと無いので、ごめんなさい、良い本の紹介などはできません。
ただC言語で良く良本と紹介されるのはこの本ですね。

実践編と合わせて読むとGoodです。

[たかぎ]

でもこれはほとんどの場合3級を受験するような段階では知らないようなレベルの話ですから意識するほどのことではありません。

何ともいえないですね。
学生の場合ならともかく、実務で必要に迫られたC言語を勉強した人の場合、教科書通りの順に覚えるわけではありませんからね。

例えば、PHPは経験があるけれど、思い処理をC言語で書きたいという動機で学び始めた人ならどうでしょうか？
おそらく、最初の段階では、PHPの拡張モジュールではなく、外部プログラムとして呼び出すことを考えるでしょう。
すると、printfの出力は、PHP側のexec関数または``演算子の結果として受け取るといった使い方を、かなり初期の段階から覚えるはずです。

他にも、（C++ではなく）C言語を使うのは、UNIXや組込みの分野が大きいはずです。
UNIXであれば、C言語より先にシェルの使い方を覚える可能性は十分にあり、それであれば、Hello, Worldを習う時点ですでにリダイレクトやパイプのことは知っているかもしれません。
組込みの場合、ローエンドの機種でprintfを使い機会はそうないでしょうが、例えばLinuxを使う場合などは、標準出力はシリアルポートやLANにあてられていることも多く、printfが画面に表示する関数でないことは初心者にも容易に想像がつくはずです。

また、実際のサンプル問題を見てみると、例えばこんな問題があります。

Ｃ言語では，記号定数 EOF の値は stdio.h の中において－1 で定義されている。

これは入門書レベルで確実に答えられる問題ではありません。
「C言語プログラミング能力認定試験」に特化した丸暗記の受験対策を行ったのならともかく、普通なら、EOFは-1であるとまちがって覚える機会すらないことでしょう。
つまり、まったくの入門者レベルというわけでもなさそうなのです。