勇気を出して書くぞ。

一時期、Qiitaで物議をかもした一連の関数型プログラミング記事がありました。
すったもんだの末、記事の著者はアカウントを凍結されてしまいました。

著者は、信念を捨てず、一連の記事を本にまとめました。

彼は「論理性を書く感情的な批判者」に対して猛反撃を繰り返し、またその記事の内容も独特で先鋭的すぎたために、数多くの敵を作ったようです。

つい最近出た著書も、出た途端Amazonレビューで風評が付けられ（中には風評ではなく、主観的とはいえ批評といえるものもありますが）、果ては出版社にまでTwitterで攻撃の矛先を向けるものが出てきました。

それに対する著書のブログでの反応です。
http://kenokabe-techwriting.blogspot.jp ... mazon.html

攻撃者の情報をこれでもかと逆に晒す行動はさすがにやりすぎなところはありますが、全体を通しての主張・意見はまったく正しいものだと私は思います。

批判するのなら、同じ土俵に立ち、理路整然と根拠を持ってやるべきです。
それができないからといって印象操作やヘイト発言を駆使して攻撃したり、それどころか（因縁、という意味で）直接の関係のない出版社に対しても攻撃を加えて、著者含めた関係者全員に迷惑をかけ（ブログでの観察通り、著者の孤立無援化を狙ってのことでしょう）るなど、人としてのレベルが疑われる行為です。

あと数年おいといて、一連のTwitter攻撃やら風評書き込みを俯瞰すれば、それをやっている人間がいかに『人として程度の低いことをやっている』か、一目瞭然でわかるものです。

見る人が見ればわかるのです。ヘイト活動、印象操作を駆使して自分の気に入らない相手を封殺・圧殺・村八分しようと攻撃している人間は、逆にそれをやることで自分の人間としてのレベルがいかに低いかを世界に自ら暴露しているのです。完全なる自爆行為（笑）といえましょう。

ちょっと熱くなってしまった。
まぁ、この本は間違っていると思う人や、読みづらいわかりづらい気に入らない、という人も当然いましょう。
別にそれはいいんですが、私が憤怒を感じたのは、だからといって、なんでもやっていいってことにはならないっしょ？　ということです。
気に入らない、間違いを正したいなら、同じ土俵に立って正々堂々と戦ってください。少なくとも著者は、正当な批判なら歓迎するスタンスなのですから。

私は批判もしないし攻撃もしない無関係の人間ですが、一つ思うのは、関数型の界隈の人間は好戦的すぎると思う。
理想化された世界に生きているからなのかはわからないが…。

私は関数型の世界に触れて間もないので、あまりその界隈の人達をよく知らないのですが、
当時のQiitaの議論の応酬を見ていると、著者の方は確かに、好戦的・挑戦的すぎましたね。

感情的な反応をする人の言葉の一つ一つを取り上げてやり込めたり、わりかし中立的に批評する人に対しても反論の仕方があまりに硬すぎたように思います。

敵を作りすぎたのは、そういうご自身のやり方がたたってしまった面は否めないかもしれません。
（だからといって、今の風評が正当化されるわけでは決してないですが）

関数型の界隈の人は、彼ほどでなくても好戦的、というのが本当だとすると、それはどうしてなのか。

まぁ、ちょっと分野は違いますが、昔の（Apple製品がマイナーだった頃）のMacユーザーとかもWinユーザーに対してかなり好戦的でしたけどね（笑）
良いものだと自分は信じているけど、正当な評価をされていない、と感じる人は、正当な評価を得たいと思う気持ちがはやって、そうなってしまうのかもしれません。

あと、個人的にショックだったのは、私がTwitterでお気に入りに思っていたアカウントの人たちが、著者を「毛の◯」と蔑称であざ笑ってこき下ろしていたことですね。面と向かって攻撃はしていないものの、それと気づかれにくいところで軽い気持ちで侮蔑するという行為は、「普通の人」でも軽い気持ちでついついやってしまうことなのかもしれません。そんな人間にはならないよう、ゆめゆめ自戒すべき行動だと思います。

とりあえず出版社超カッケーと思いました。シビれます。

結局馬鹿しかいない、ということですね。

岡部健は普通のプログラミング書籍のライターだと思いますよ(８割あってて２割間違ってるというような)。ただLisperやHaskellerが他の言語ユーザーに比べて偏屈で狭量だったっていう...