実は、Windows Vista Home Premiumには、標準でPCエミュレータが付いているようです。
Virtual PC?いいえ、そのようなもののインストールは必要ありません。
※他のバージョンのWindowsでは知りません。
☆起動方法
1. コマンドプロンプトを立ち上げます。
2. 「debug」と入力し、Enterキーを押します。
3. PCエミュレータ「Debug」が立ち上がります。
☆利用方法
このエミュレータはCPUのエミュレーションはしてくれますが、ドライブのエミュレーションはしてくれなそうです。
(やり方は未発見です)
そこで、Windowsに仮想FDドライブをマウントしてやります。
自分はVirtual Floppy Driveを使いました。
これを利用し、適当なFDイメージをAドライブにマウントします。
慣れれば他のドライブにマウントしてもいいかもしれません。
次に、Debug上で、以下のコマンドでAドライブのMBRを定位置に読み込みます。
そして、以下のコマンドで実行を開始します。
※(自分の環境では)Debug上ではキーの入力が英語配列として扱われるようです。
☆実行例
自作の素数判定プログラムを走らせてみました。
BIOSのint $0x10やint $0x13、int $0x16を利用していますが、きちんとエミュレーションされているようです。
しかし、QEMUでは正しく表示されるタイトルのテキストが微妙に文字化けしてしまっています。
ディスク読み込みの不都合なのでしょうか?
ちなみに、int $0x18を実行するとこのようになりました。(404は自作プログラムの出力です)
☆結論
このように、Windowsにも標準でPCエミュレータが付いていたのです!
ただ、ディスクイメージを指定して実行の指示を出すだけで起動してくれる、
他のエミュレータに比べると使い勝手は悪いかもしれません。
まあ、Windows標準ソフトなのでしょうがないかもしれないですね。
☆おまけ
今回使用した素数判定のプログラムのディスクイメージを添付しました。
ディスクのルートディレクトリのBOOT.BINを読み込んで実行するブートローダーが入っているので、
実行するプログラムを比較的簡単に差し替えて遊べます。
Windows標準のPCエミュレータ
Windows標準のPCエミュレータ
- 添付ファイル
-
[拡張子 zip は無効化されているため、表示できません]
Re: Windows標準のPCエミュレータ
確かにコマンドプロンプトはMS-DOSエミュレータと言えますね。
ただし32ビット版ウィンドウズに限る。
ただし32ビット版ウィンドウズに限る。