オフトピック
今更だけど、こっちから先に書いた方が分かってもらいやすいのかな。
知らない方はこれを聴いてください。いわゆる朝礼のピアノですね。
オフトピック
オーケストラだから分かりづらいかもしれない。
・最初の和音が「ド・ミ・ソ」です。最も安定した(三)和音です。言うまでもないですね。
・次に鳴るのが「ファ・ラ・ド」です。ちょっぴり不安定な和音です。
・三番目に鳴るのが「ソ・シ・レ」です。この中では一番不安定で、緊張が高まります。
・最後に「ド・ミ・ソ」に戻ります。ここで一気に緊張が解かれます(「解決」ともいう)。
おわかりいただけたでしょうか。この考えを拠り所にして応用させたのが、かの有名な「コード進行」の理論です。もちろんここでは扱いません。
しかしここで大事なのは、この考えは「音楽の時間的変化の全てに適用できる」という点です。
引き続きカデンツについて考えてみます。
繰り返しますがカデンツは、最初は安定した状態からスタートして、次第に緊張していき、最後にどっと解決する、という流れを持っています。
・この「緊張していく」部分で、音楽は「盛り上がり」ます。
・また、「解決する」部分で、音楽は「快感をもたらし」ます。
宜しいでしょうか。
ここで一転、下図のような構成を持つ音楽について考えてみます。 雑ですね。すいません。
とにかく、この音楽はもの静かなイントロと、激しくなるサビ、そして落ち着いたアウトロを持っているものとします。
ここでもカデンツと同様に、緊張と弛緩に基づいた分析を加えることができます。すなわち、
・イントロからサビにかけての部分で、音楽は高揚感などを伴って「盛り上がり」ます。
・また、アウトロに向かう部分で、音楽は安心感、休息感といった「快感をもたらし」ます。
このように、短い1フレーズから音楽全体まで、同じ方法で分析が可能であることがわかります。
そして、この緊張と弛緩のうねり具合が、つまるところ「時間の表現」となるのです。
多分これまでの説明では、ツッコミどころがよく読むといくつかあると思います。
まだ説明が不十分なのでそれも当然です。それらについては、後ほど。