モデルを考えることは超大事なんだけれども、いまいちその重要性って理解されてないんじゃないかと思う。

「○○をシミュレーションで実現したい」、もっと簡単に「○○を方程式で解きたい」でもいいですよ。
そこには必ず「モデル化」という概念が存在していることを小中学校でどうして教えないのだろうか？

Bertrandのパラドックスは有名ですけれども、モデルを考えることがいかに大事かを示す例だと思う。

問：円に内接する正三角形の一辺の長さよりも、適当に引いた弦の長さが長い確率を求めよ

これを解くには簡単に考えて２つの方法がある
①ある辺に対して平行になるように弦を引くとしても一般性を失わない。
そうすると一辺より長い弦を引く確率は上図より明らかに1/2である

②ある頂点を固定し、円周上にもう一つの頂点を定めることを考える。
やはり一般性は失われない。
頂点を選ぶに当たり、一辺よりも長い弦を引くためには、下図の水色の部分から選ぶ必要がある。
この確率は明らかに1/3である。
・・・

つまりある計算方法では1/2になり、もう一つの計算方法では1/3になります。
これをどこかがおかしいと思うか、当たり前かと思うかはいいとして、
そもそも問いそのものに疑問を持たない人は「モデル」というものを理解していないと思う。

この問題は解答に問題があるのではなく、問いに不備がある。
というのも弦の引き方のモデルが明記されていない。

質問掲示板を見ていると、たまにこの手の問いがあるんですが
ぶっちゃけそれって質問する人が質問を理解していないということに他ならないと思う。

要は何が言いたいかというと、条件はしっかりと指定したほうがいいという話。

モデル化もそうですが、そもそもきちんと質問する内容をまとめてから質問するひとの割合が。

PCの前で考えるだけではなく、紙と鉛筆使って考えれば
発想も少し沸くのかなぁと思う質問もありますね。(自戒

質問する内容がまとまってないのはギリギリ良いと思います。
話しているうちにまとまるときもありますし。

でも、答えの出ない討論に巻き込まれたときは悲しくなります。

質問内容を質問テキストボックスでまとめてるといつの間にか自己解決することがままあります。
文章せっかく書いたのにもったいない・・・