[1] プロパティ
プロパティは、データ型や式から得られる情報にアクセスする手段です。例えば、SomeType型のWhatというプロパティを取得したい場合、次のように.(ドット)を使ってアクセスします。
SomeType.What
また、SomeExpression という式のWhenというプロパティを取得したい場合も同様に、
SomeExpression.When
とすればアクセスできます。アクセスした結果の型は、プロパティによります。
[2] データ型に定義済みのプロパティ
D言語によって定義済みのプロパティというものが存在します。これらは、すべての型に定義されていたり、整数型などの特定の基本データ型に定義されていたりします。
1.すべてのデータ型に定義されているプロパティ
これには、init,sizeof,alignof,mangleof,stringof の5つが定義されています。
init ……… その型の初期値
sizeof ……… その型のバイトサイズ (要するに、Type.sizeofは、C言語のsizeof(Type)に相当する。)
alignof ……… その型のアラインメント
mangleof ……… その型のマングルされた型名
stirngof ……… Something.stringof → Somethingの文字列表現。
Somethingが型の場合は型名、Somethingが式の場合はソースコード上での表現を文字列化したもの。
import std.stdio;
void main()
{
writeln("test".stringof);
writeln((2+4).stringof);
writeln(int.stringof);
}
"test"
2 + 4
int
[2] 整数型に定義されているプロパティ
これには、maxとminが定義されています。それぞれ、対象整数型の最大値と最小値に対応します。
[3] 浮動小数点型に定義されているプロパティ
いろいろありますけれども、よく使いそうなものをピックアップします。
それと、複素数型に関連したプロパティが次の2つ [3] typeof演算子
これは、式から型を得るための演算子です。使い方は、typeof(式)です。
import std.stdio;
void main()
{
writeln(typeof(2.0).stringof);
writeln(typeof(2+4).stringof);
}
double
int
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