以前こちらの掲示板でちょっとだけご意見を伺い、
ソフト屋さんやdicさんにお世話になったゲーム開発用のライブラリ、LightNote。
あれから2つほどの某所某プロジェクトで使っていただき、
おかげさまで「まぁとりあえずゲーム作れるかな」というレベルに成長することができました。
しかし、同時に弱点も多く浮き彫りになってきました。
グローバル変数を公開してるあたりがありえん! とか、
フレームワークに依存しないで直接下位の描画関数使いたいんです! とか、
つつけばいろいろ出てくるんですけれども、
いちばん致命的なのは、ドキュメントが充実していなこと。
せっかく doxygen 使ってるのに、元のコメントが単語の羅列じゃ意味ないのです。
しかも、3D 機能を始め急ピッチで詰め込んだ機能が多く、
自分でも「あれ?この関数って中でなにやってるんだっけ?」
と混乱する始末。
もっと一般に公開するのに、これじゃ話にならん! な状態なわけです。
ならば・・・
モジュールをひとつひとつ見直して、あやふやなところは
すべてお外のポイして、例外は虫一匹通さぬようにぬかりなく、
ユーザーさん及び未来の自分へ残すコメントは
内部でのみ使うちっさいクラスにわたるまでぐりぐりと書き綴る!
それがどれだけ大変かは、これまで何回もライブラリを書いてきた自分は知ってる。
だけど、ほんの一部でも自分のライブラリを使いたいって言ってくれる人はいる。
そんな人たちにちゃんと答えたい。
そしてまた、自分が自分で有り続けるため、
自分がここにいることを証明し続けるために、
たとえ失敗しても、どんな黒歴史になっても、
なにもしないで過ごすよりは何かして失敗する方が絶対に得るものがあるはずだから。
・・・だから、
私はライブラリを書きます。
瞬きもせずプチプチくんを殲滅するが如く。
それはもうプーさんでも塩舐めるレベルで容赦なく。
メコリメコリ
このたびはこちらのブログを、そんな風にして夏休みを過ごす
とある学生プログラマの備忘録として利用させていただきたいと思います。
それではよろしくおねがいします。
▼以下おまけ。
最初の日記にこれだけでんっと張ろうと思ったけど、1日置いて我に返ったところで思いとどまったネタ小説です。
でもやっぱり自分もひとりのクリエイター。
なにもしないよりは何かして失敗する方が絶対に得るものがあるはず!
・・あるはず・・・ あるはず・・・・・・
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カチ、と時計の分針が、ひとつの時を刻んだ。
最低限の調度品しかない無機質なオフィスには強い夕陽が差し、
床には黒と橙のストライプと、そしてふたつの影、――体躯のいい大きな影と、華奢で小さな影を描いている。
大きな影は特にまぶしそうなそぶりをすることなく、然として夕陽を見つめている。
時たま姿勢を崩す衣擦れの音が響くたび、小さな影がぴくぴくと反応する。
コンコン。
扉が乾いた音を2回立てた。
小さな影が、待ってました!というふうに、頭に結わえた大きなリボンを揺らしながら
ぱたぱたと扉のもとへ向かう。
扉の前に到着すると、く、とお世辞にも豊かとは言えない胸を張り、
「しゃちょぉは今ちょっとセンチ気分に浸ってるから少々お待ちくだ・・・・・・」
「入れ」
あうぅ・・・と小さく退く影の後ろで、扉がキィと音を立てる。
「失礼します」
丁寧に開かれた扉から、細身の影が姿を現す。
影は静かに扉を閉めたところでこちらに向き直り、
「社長。やはりこの計画は企画の段階から見直すべきです」
「聞こう」
「グローバル変数を直に公開したり、ドキュメントの不備から作者自身が
仕様をド忘れするなんて話になりません。ライブラリとか言う以前の問題が多すぎます」
「君はそれを解決することに何の意味があると考えている?」
「このライブラリは、作者がユーザーの問い合わせに直接対応できる環境…
例えば、同じプロジェクトで制作を行っている場合には成果を上げることができます。
しかし、作者は「多くの人の制作の助けになりたい!」と思っているにもかかわらず、
そのための準備が全くできていません。
これを解決することで、日曜ゲームプログラマーの方々の作品のレベルアップに貢献できると考えます」
「わかった。全て君に一任しよう。趣味の範囲でやりたまえ」
「心遣い賜り、恐縮でございます。この計画、すぐに実行いたします」
「・・・え?あれ? えっ?えっ?」
小さな影は疑問を言葉にできないまま、せわしなく頭を左右に振る。
その前で細身の影は、失礼しました! と揚々とした感じでお辞儀をして部屋を出、
勢いよく、しかし、入るときと同じように丁寧に扉を閉めた。
大きな影は、再び夕陽に向き直る。
夕陽のそばには、先ほどまではなかった小さな光がひとつ、浮かんでいる。
宵の明星、金星。かつてそう呼ばれていた星だ。
「名前ほど不確実なものはない。個体の特定には連番が最適だ」
「? 何か言いましたか?」
「今日はねこまんまでも食わせてやる」
「やったぁ!晩ご飯はしゃちょぉのおごりだよ!やったね!・・・ところでねこまんまってなんですか?」
大きな影はぴょんぴょん跳ねる小さな影の脇を抜け、すでに廊下に出ようとしている。
「あぁー、待ってくださいしゃちょぉ!今カギ閉めるからぁー!」
哀願、しかし楽しそうな悲鳴を尻目に、白く、無機質な廊下を進む。
歩き慣れた廊下は、ものを考える場所としては最適だ。
そこで考えることはひとつ。昨日会った、少年と少女、そして彼らが放った言葉だ。
――全てをあきらめたあんたたちに与えられる幸せなんて、まっぴら御免だ。
まっすぐに自分に向かって、放たれた言葉。
・・・足掻きたければ足掻け。貴様らがあくまで私に牙をむけると言うならば・・・
ピリオドの見えたこの世界で、それをカンマに変えて見せろ。
ぱたぱたという音が、後ろから近づいて来る。そして、
「しゃちょぉー、あんまり頭使ってばっかりだと禿げちゃいますよー?」
小さな影は廊下の曲がり角でようやく追いつき、ふたつの影は、あてっ、という小さな声とともに、すぅと消えた。
※この作品はおおむねフィクションです。実際の人物、団体とは関係ないですしゃちょぉ。
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国語の勉強とかもっとまじめにやっておけばよかったなぁ・・・
ゲーム開発用のライブラリを書き直してみようと思ってしまうのでした
Re: ゲーム開発用のライブラリを書き直してみようと思ってしまうのでした
ライブラリは、作ったらそれで終わりじゃなく、日々のアップデートやユーザーの要望に
答えるいうことをしなければならないので、大変だとは思うけど、頑張ってください!
そしてぜひ私にも使わせてくださいね。
それとアバターの画像は自分で書いたんでしょうか?
かわいいですね~
答えるいうことをしなければならないので、大変だとは思うけど、頑張ってください!
そしてぜひ私にも使わせてくださいね。
それとアバターの画像は自分で書いたんでしょうか?
かわいいですね~
Re: ゲーム開発用のライブラリを書き直してみようと思ってしまうのでした
>ジュンヤさん
要望に答えていくことで、自分も新しいことを勉強できると考えてます。
できるだけ色々なことに挑戦していきたいし、ユーザーさんにも満足していただきたいので頑張ります!
制作中は区切りのいいところで、途中経過という形で少しずつ公開していこうと
思ってますのでぜひ意見を聞かせてください。
アバターの画像は自分で描かせていただきました。
かわいいは正義なのです!
要望に答えていくことで、自分も新しいことを勉強できると考えてます。
できるだけ色々なことに挑戦していきたいし、ユーザーさんにも満足していただきたいので頑張ります!
制作中は区切りのいいところで、途中経過という形で少しずつ公開していこうと
思ってますのでぜひ意見を聞かせてください。
アバターの画像は自分で描かせていただきました。
かわいいは正義なのです!
- MoNoQLoREATOR
- 記事: 284
- 登録日時: 14年前
Re: ゲーム開発用のライブラリを書き直してみようと思ってしまうのでした
おもしろかったですよ、小説。公開して正解だったと思います。
あとグローバル変数を公開しているのは良いのではないでしょうか。値をいじりたいという時もあるでしょうし。
あとグローバル変数を公開しているのは良いのではないでしょうか。値をいじりたいという時もあるでしょうし。
Re: ゲーム開発用のライブラリを書き直してみようと思ってしまうのでした
>MoNoQLoREATORさん
ありがとうございます!恐縮です!
ご意見の方も参考にさせていただきます!
ありがとうございます!恐縮です!
ご意見の方も参考にさせていただきます!