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1.6 ログを表示する仕組みを使ってみよう


 プログラムを書いたことがあるひとなら、JAVAならSystem.out.print等で、
C言語ならprintf等で文字を出力してデバッグした経験があるでしょう。

Androidにもログを出力する仕組みがあります。その名も「Log」という名のクラスを利用します。
実際に使って試してみましょう。

Log.d("タグ名", "デバッグメッセージ");

このように書けば、「タグ名」に分類された「デバッグメッセージ」が表示できます。
ログは様々なものが混在する可能性があるので、「タグ名」でフィルタリング出来るようになっています。

この一行を、SampleActivity.java の onCreate メソッドの最後に挿入してみましょう。
(onCreateメソッドはActivityが生成された時に最初に実行されるメソッドです)



画像のように、Logクラスのimportが無いので、エラーが起きています。
ここで「Ctrl + Shift + O」を入力して下さい。
すると、自動的に必要なimportが追加されエラーが無くなります。
Logクラスには2種類あるので、以下のようなダイアログが表示されます。



今回はandroidの仕組みを利用するので上を選択して下さい。



エラーがなくなり、実行できるようになったので、Ctrl+F11で実行してみましょう。
ログは「LogCat」に表示されます。
上の画像を見ると、アプリケーション net.dixq.sample が sample タグに "onCreate() の終端です" を表示していることが分かります。

しかし、他のログも沢山一緒に表示されてしまっています。
今私たちが見たいのは、sampleタグに分類されたメッセージだけです。
そこでフィルタを作ってみましょう。



「+」マークをクリックするとダイアログがポップするので、"by Log Tag" に Log.d で指定したタグ名を入力します。



出来上がったフィルタを選択すると、フィルタリングされたログのみが表示されるようになります。

さて、先ほど、Logクラスの "d" というメソッドを使用しましたが、Logクラスには以下のメソッドがあります

 d debug = デバッグ 


↓ 
 i information = 情報
 w warning = 警告
 e error = エラー

エラーレベルが低い、何かの確認の為のログであればエラーレベルの低い d を
エラーレベルが高く、致命的なミスの為のログであればエラーレベルの高い e を使用する等
使い分けをすることが出来ます。
また、ログの色も変わるので分かり易いです。
試しに先ほどのログ出力を

Lod.d から Log.e に変更してみます。すると以下のようになります。



赤に色づけされ、目立つようになりました。

ログ表示の仕組み、分かって頂けたでしょうか。

→分からないことがあれば掲示板で質問して下さい


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