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ゲーム特許について

Posted: 2016年1月04日(月) 23:28
by ptolemy
お久しぶりです。
今回はプログラミングには関係はないのですが、ゲーム特許について質問があります。
大きく分けて二つあります。

まず一つ目ですが、ゲームを個人的に制作するときに世の中のゲーム特許をどのようにして把握できるのでしょうか?
ゲームを公開してから「侵害してます。請求~円......」なんてきたらひとたまりもないです。
そのため有名な特許だけでもいいので把握しておきたいです。
お勧めのサイトや書籍などありましたらお教えしていただくと助かります。

少し一つ目とかぶりますが...二つ目です。
大手ゲーム会社などでは特許についてどうやって把握しているのでしょうか?

違いですが、一つ目は個人としてできる手段についてで
二つ目は一般的に大手ではどういった手法を用いているのかということです。

ご回答していただくと幸いです。

Re: ゲーム特許について

Posted: 2016年1月05日(火) 00:29
by softya(ソフト屋)
特許検索で検索できると思います。海外のは知りません。
が膨大に出てきて死にそうになる可能性もあります。
個人で、そんなの気にする必要も無いでしょう。
相手も金の取れる相手にしか特許侵害訴訟しませんよ。
超有名なのは検索すれば出てきます。

> 大手ゲーム会社などでは特許についてどうやって把握しているのでしょうか?
基本的には検索しか無いと思います。
が、大手も調べ切れないから訴えられるんだと思いますが。

Re: ゲーム特許について

Posted: 2016年1月05日(火) 02:46
by ptolemy
なるほど。
特にまとめられた資料などはないんですね...

死ぬ気で検索してみます。

ご回答ありがとうございました。

Re: ゲーム特許について

Posted: 2016年1月05日(火) 09:36
by softya(ソフト屋)
そういう労力に力を向けるより、ゲームの面白さに力を入れたほうが良いと思いますよ。
スクエニだけで400件を超えるらしいですから。

Re: ゲーム特許について

Posted: 2016年1月05日(火) 13:06
by Dixq (管理人)
まず一つ目に個人で作成するようなゲームに特許調査の必要性は少ないです。
ただし、ビートマニアを模したゲーム(あきらかにゲームコピーを意識して作られている)ものに対して裁判沙汰になったことはありました。
が、あくまで悪質で、企業の営業を著しく侵害するとみなされない限り訴訟まで起こされることはまずないと思います。
要するに企業が自分の営業の邪魔だと思われないようなものであれば大丈夫と思っていいでしょう。
有名企業が作ったゲームを模してフリーで公開するようなことはしない方が良いです。

ただし二つ目、企業でゲームを作るときやアプリを作るときは入念に特許調査を行います。
普通、企業では法務部と知的財産部があり、特許調査や法規を専門に扱う部門があります。
そこと共同で他社の特許侵害をしないか詳しく調査します。
これは訴訟されて賠償金を支払うリスク軽減もありますが、
「特許侵害をするような会社だ」という汚名を着せられることで企業ブランドを落とすことを避ける狙いも大きいです。
更に、世の中には「特許マフィア」と呼ばれる集団がおり、自社の特許に少しでも抵触する可能性があるようなものを
全て訴訟してくる集団がいます。
その特許マフィアは何をしてくるかというと、訴訟を起こされている間、販売停止などを食らっていると企業は大変損害をこうむります。
そこで特許マフィアは「ほらほら、1000万払ったら示談してあげるよ」といってきます。
企業は主力製品の販売差し止めを食らうより示談の方が安く済むので仕方なく特許マフィアにお金を払うといったことが起きます。
(これはフリーゲーム等に対して行ったって意味がないので大きな企業にしか行ってきません)

なお、特許調査ははっきりいってものすごく大変です。
企業に専門部署があるくらいですから、素人ではとても完全に調査することは不可能です。
システムの作成と特許調査の流れはいかになる場合が多いです。

1. 開発対象のシステム仕様を決める
2. 法務・知財とこのシステム仕様で抵触しそうな特許を数百個まで絞ってもらって仕様決定部署★1に渡してもらう
3. ★1は入念にその特許とシステム仕様が抵触しないか調べる(これが大変で、一日頑張っても2件しか調査できないとかザラです)
4. これをもとに法務・知財と話し合ってシステム仕様を決める。特許に抵触するなら仕様を変更する
5. 仕様をプログラミングレベルにまで落とし込む
6. 改めてプログラマーレベル(あるいはその管理者)の人間が集まって法務・知財に特許調査を依頼
7. 共同で特許調査を行う。抵触するものを避けていく。
8. 晴れてクリアなシステムが完成する。

これを個人でやるのははっきりいって無理です。
特許庁のデータベースから検索して関連する特許を絞り込むことですら素人では不可能です。
「絞り込んでまだ数万件」なんてことはざらです。
専門の知識を持った人が数百件にまで絞り込んでもらい、そこから手作業で絞り込む位のことをしないと無理です。
更に例えば作ったゲームをネットやGooglePlayで公開するなら世界中の特許を調査する必要がでてきますが、個人でできるはずがありません。

ということで、
・個人で細々と作っているようなゲームに企業は目くじらを立てて訴訟するようなことはおそらく無い
・メーカーの有名ゲームなどを模倣(コピー)してフリーで公開するまたは販売するような営業妨害をすると訴訟されるリスクがあるのでそういうことは避ける
こういう結論でいいんじゃないでしょうか。

有名どころで言えば音ゲーは特許が多いです。
ビートマニアやダンスダンスレボリューション等。
矢印がふってきて、音楽に合わせて矢印キーを押すということ自体に特許があるので、
他社が似たようなゲームを出してこないのはそのせいです。

Re: ゲーム特許について

Posted: 2016年1月05日(火) 20:13
by ptolemy
「ソフト屋さん」
>そういう労力に力を向けるより、ゲームの面白さに力を入れたほうが良いと思いますよ。
スクエニだけで400件を超えるらしいですから。

こちらのサイト(特許情報プラットフォーム)で調べただけでも一つのワードで何千も出ました。
最低限のものは調べておいてあとは制作に集中したいと思います。

「Dixqさん」
>あくまで悪質で、企業の営業を著しく侵害するとみなされない限り訴訟まで起こされることはまずないと思います。
要するに企業が自分の営業の邪魔だと思われないようなものであれば大丈夫と思っていいでしょう。

なるほど。特に意識せず制作すれば問題ないわけですね。

>なお、特許調査ははっきりいってものすごく大変です。
企業に専門部署があるくらいですから、素人ではとても完全に調査することは不可能です。
システムの作成と特許調査の流れはいかになる場合が多いです。

かなり細かい段階を踏んで制作しているのですね...
個人では不可能だと具体的に納得しました。

少々不安ですが、個人なので有名何処だけ調べて済ませたいと思います。

Re: ゲーム特許について

Posted: 2016年1月05日(火) 20:34
by tk-xleader
 解決したトピックに書くというのもあれなんですが…
 「個人で製作しているソフト程度であれば心配する必要はない」というのは少しリスクを低く見積もりすぎなのではないかと思います。UnisysのLZW特許問題のように、技術に触れる以上は常に特許に触れる危険性があるということは意識しておくべきですね。

 その上で、ならばしっかりと特許は調査すべきなのかといえば、必ずしもそうとはいえないですね。大方の特許は特許庁のデータベースで検索することができますが、あのデータベースは前提知識なしでは絞込みを行うことも難しいので、個人ベースで事前に調査することは難しいですね。
 それに、特許権者が権利行使をするにあたって、いきなり訴訟提起を仕掛けてくるなんてことはまれで、先に何らかの手段で告知をしてくるのが普通です。その段階で当該特許について調査すれば十分です。その上で、自らの作成したソフトウェアが特許に抵触していると判断すれば公開停止なりの措置をとることになります。

Re: ゲーム特許について

Posted: 2016年1月16日(土) 21:55
by ptolemy
返信遅れてすみません!返信の通知が来てなかったので気づきませんでした!

> それに、特許権者が権利行使をするにあたって、いきなり訴訟提起を仕掛けてくるなんてことはまれで、先に何らかの手段で告知をしてくるのが普通です。その段階で当該特許について調査すれば十分です。その上で、自らの作成したソフトウェアが特許に抵触していると判断すれば公開停止なりの措置をとることになります。

なるほど。
個人の場合は告知後に対応する形で調べるという手法ができるんですね...
softya(ソフト屋)さんの仰ったように事前に検索することよりもまずはゲームのクオリティを上げたいと思います。


皆さん、ご回答していただき本当に有難うございました。